とはいえ、どんな理屈をつけようと、本質的にまずいことには変わりありません。
千酔亭日乗: 写真撮影について
安易にイクさんの後姿なんて載せてしまったことを、少し反省しなければならないのかもしれません。
個人的にトップリーグとか企業チームが云々などと言う話は、実はあまり関心がなかったりします。一般観戦客の写真撮影が制限されても、TV放送が今より減っても、ある程度無関心でいるのではないだろうか。今の自分の生観戦スタイルは、リーグ戦は女子、国際試合は(全日本に限らず)男子。女子バレーは自分の手が届きそうなレベルだからで、男子バレーは最高峰のバレーが見たいから。写真撮影、これはこれで楽しいしいい絵が撮れたときは嬉しいのだけど、無くてはならないファクターではないかな。でも撮影可であったから初観戦でその楽しさにはまったのも事実だったりもします。もし巡り巡って悪影響を与えるのなら、自分の観戦スタイルも考えていかなければいけないのかも。頂点の側で何をしようが知ったこっちゃないのだけれど、それらは遠からず底辺でプレーする自分自身の環境にも影響してくるわけで…
五輪効果なのか、地元紙か何かで母校の部活動がちょっと扱われた(らしい)影響かわからないけれど、2年生が0人の中、幸い新入生が8人入部し廃部の危機は免れました。OBに混ぜて軽くゲームもしましたが、なかなか公立の弱小高校にしてはいい素材が揃ったのではないかと、期待をします。いや、今年の3年生も久しぶりに楽しいバレーを展開してくれるチームで、ダブルクイックにほぼ同じテンポの平行のコンビネーションはおそらくその辺の他校にはない武器じゃないだろうか。レフティがライトに君臨してくれるおかげで二段トスが左右に散り、多少トスが割れても強打を打ち込む両サイドの姿は、自分が現役時にはなかなかお目にかかれなかったプレーのひとつ。セッターが上げられないときのトスはセンターが上げるスタイルも、このチームでは最適な選択だったと思う。理想を言えば、セッターと同程度の速さのトスを左右に上げられること。かな。細かいこと言えばキリがないのだけど、オープン、エースアタッカー一辺倒の多くのチームに比べれば遥かに面白いチームであることには違いないと思う。淡白だったレシーブも異様に粘りが出てきたし、あとはいかに高いモチベーションでいられるかかな。気の抜けたプレーを続ける危うさも持っているだけに、不安がないわけではないのだけど。
自分らは母校を指導しているコーチ(友人)に誘われ、少ない部員の練習相手という名目で高校生相手にバレーができている。今日の練習で、先週とある病気持ちだったと発覚したチームメイトが「生涯スポーツ」という言葉を使ったけれど、この先何年これだけ恵まれた環境でバレーができるのかはわからない。不況・少子化・自治体の財政難・人気低迷。今は部活動に参加しない生徒も多いらしい。部員が入らなかった昨年、体育館使用料を払ってどこかで練習を、何てことも少し考え出したり、既存の別チームで練習だけでもなんて話題が出たりして。自分は練習がしたいのではなく試合に出たいのであって、いかに失点せずに得点するか、これがバレーボールの目的であるから、得点に絡みたい。既存の他チームに行ったとして、体格的に大きなハンデを負っている上、センスのない自分が試合に出る機会に恵まれるはずもなく。かといってお遊びサークルで戯れるレベルで満足もできないから、困ったものだ。案外切実な問題なのかも。
自分の周りだけかもしれないけれど、バレー経験者や競技者の多くは生での試合観戦もしなければ全日本のレギュラー選手の名前さえまともに言えないレベル。プレーすることに興味あっても観戦することにさほど関心はない。メディアへの露出によって増える観るファンは興行面では重要なファクターだろうけど、競技としての発展は競技者あってだと思う。もう少しこの辺が上手くリンクしてくると、人気スポーツとして安定してくると思うのだけど。ママさんを筆頭に、強力な底辺があるのだから上手く活用できないのだろうか。