20時半頃の電車に乗って、尾道から広島へ。広島到着は22時過ぎ。予定は一杯やりながらお好み焼きだったが、汗と雨でびしょ濡れの服を何とかしたかったのと、疲れで休みたかったので、夜はゆっくりすることに。駅併設のビジホにチェックインしてお休みです。
場所取り
8月14日。宮島水中花火大会の場所取りの熾烈さは、ネットで調べて欲しい。始発電車で広島から宮島口へ、やや駆け足でフェリーへ。始発にもかかわらず、宮島へ向かう人はそこそこの数。みんな花火目的。
宮島に到着後、皆駆け足。自分は、前日の疲れもあってマイペースに歩く。目的の場所は、厳島神社手前の石灯籠のあるあたり。
撮影スポットに到着したときは、すでに最前列は場所取りのシートで埋まっている状態。シートの切れ目に入り込もうとしたら、「さすがにそこはダメでしょ?」と叱られつつ。自分はミニ三脚+バリアングルのライブビュー撮影なので、三脚立てられるちょっとしたスペースさえあれば良いのだが。ウロウロしながら隙間を見つける。
石灯篭と石のベンチの隙間に三脚立てられそうな場所があったので、そこで試しにセッティングすると、ベンチ前でセッティングしていた人が、「その場所で自分写らない?」と声をかけてくる。バッチリ写る。諦めて別の場所探そうとするが、ピリピリしている人と絡むのは嫌だし、すでに人がどこかに離れてしまっている場所だと、どんなふうに撮影するのかが読めないので、さっきの場所へ。
「ダメですねぇ。」なんていいながら、なんやかんやしているうちに、ここに三脚置く?と最前列を譲ってくれた。厳密に言うと、譲ってくれた人のシートでは無く、となりの人のシートなので、一緒にその人へ断りを入れてくれた。
遠近感わかりづらいハイセンスな画で表すと。最初1の場所に三脚をセットした。すると姿勢によってAの人が若干写ってしまう。そこで2の場所を譲ってくれてた。でも2の場所はBの人のシートの上。Bの人は荷物を置くためにこの辺まで場所を確保していたため、撮影に支障ないということで空けて頂いた。話を聞くと、Aの人もCの人に場所を空けてもらったらしい。BとCの人共に前日からの待機組。ちなみに何故この場所が若干空いていたのかというと、打ち上げ花火を撮影するときに、海側に枝の伸びた松が入ってしまうため。
自分は灯籠の後ろに荷物と腰掛けられる分のシートを敷いて場所取り。最終的には、混雑してきて鑑賞の人に場所を譲るため、灯籠とベンチの間にシートを移動。
ちなみに、Bの人の後ろ二列目で朝から待機していた外国人の方ニ名は、Bの人が撮影場所以外のシートを片付けた後に、一人が自分の隣の位置を確保。一人がBの人の後ろ側の灯籠前を確保していた。前日乗り込み組は荷物も多く、より良い場所を確保したいので、余裕を持って場所取りをするけれど、最終的には三脚+荷物+座る場所(イスや脚立も含む)があれば良く、荷物は二列目でいいし、撮影したときに隣の人が写り込まない間隔さえ保たれていれば問題ないはず。たとえ朝の時点で二列目しか確保できない場合でも、自分の周りの人達のように、ひとりでも多くの人が撮影できるようにと譲り合う人もいる。先に来て場所取りをしている人の荷物の置き方など見極め、後はいい人と巡り合えれば、始発で乗り込めなくても何とかなるかもしれない。保証はない。
ただ念を押すが、自分が撮影したのは松の枝が邪魔になり、「アレが写るけど良ければ。」という場所だったので、ベストに近い撮影スポットを前日から確保していた人たちは、そう簡単に場所を空けてはくれないと思う。
ミニ三脚+ライブビューでの撮影は、大きい三脚よりも松の枝が写らないし、三脚立てる場所さえ確保できれば、人間が二列目でも問題ないので案外使えるかも。でもミニ三脚だと、二列目以降での水中花火の撮影は無理か。
弥山
すこしばかり周りの人と会話などしながら、弥山に登るのでと、一足先に場所を立ち去る。宮島ロープウエーがこの稼ぎどきに運休とあって、下から上まで全て徒歩で登って行かないとならない。1時間半程度の登山、何とかなるだろうと思っていたが、ちょっと舐めていた。キツイ。
麓でペットボトルのお茶を買って行ったのだが、早々に尽きる。まだ3分の1ほど。
途中水が湧いていたところで、水を汲んで、身体にかけて冷却しながら、何とか山頂へ到着。売店があったので、飲み物2本購入。1本300円。
霧がかっていて、写真の写りはいまいちだけど、目で見た印象は、雲海に浮かぶ島々って感じでちょっと幻想的。
山頂でしばらく休んで、下る。自分が登っているときは、途中一人を追い越し、山頂でも数組しかいなかったが、徐々に登ってくる人も増えてきたようだ。ロープウェイが動いていないから、みんな苦労して登る。諦めた人も多いだろう。
宮島観光
お昼頃に、場所取りしたところへ戻る。とりあえず厳島神社でも、と見学。
その後表参道商店街で、焼き牡蠣とにぎり天とあなご饅を食べ、おみやげを買って戻る。
お茶飲んで休んでいると、大鳥居の近くまで歩けるくらい潮が引いてきた。
再度場所取りの場所へ戻って休んでいると、場所を譲ってくれた人も戻ってきた。まだ暑いのでどこかへ行って来た方がいいとのこと。五重塔と千畳閣でも見に行こうと歩き出す。
千畳閣、入場100円。ここがとにかく風通しよく、日も当たらないので涼しい。みんな柱にもたれ掛かって休んでいる。18時頃から、場所取りした後ろの出店の通りも身動きが取れないほど混み合うとのことなので、その前までここで涼んでいることにした。
宮島水中花火大会
「砂浜での花火の鑑賞は出来ません。」「さっきから何度も言っています。」と、何度もアナウンスが流れる。
日が雲に隠れ、もう身動きが取れないほどの混雑。カメラのセッティングをして、花火に備える。
幻想的な音楽、宮島をスポットライトが照らす。若干キレ気味に、「砂浜にいるみなさーん、そこで花火を見ることは出来ません!」と何度も何度もアナウンスしていた人が、そのまま花火のナレーションをするものだから、ちょっと面白かった。
そして打ち上げ。
大鳥居のシルエットを前景に、水中花火と打ち上げ花火が絡み合った写真を狙っていたが、水中花火が写っている写真は打ち上げ花火がいまいちで、打ち上げ花火が写っていると水中花火がいまいちという、壊滅的な状態。もう少し気合を入れて撮影に臨めば良かったと後悔。したところで、腕がないので仕方がない。
大鳥居の背後に水中花火という目的は達成できた。いつか、もう一度挑戦しに行きたいが、この後のフェリーと電車での戻りを考えるとなぁ。
その後
花火終了後は速やかに片付け、周りの人に礼を言って、フェリー乗り場へ急ぐ。フェリーはすでに長い列。それでも、少しずつではあるが進んでいくのでストレスは少なかった。これなら23時くらいにはホテルに戻れるだろうと思っていたが大間違い。
フェリーで宮島口に着き、JRで広島へ向かうが、駅の手前にある地下道からもう行列が始まっている。JRは入場規制しているらしく、少し進んで次の電車まで10分ほど立ち止まりの繰り返し。フェリーに続き2度目の足止めの上、立ち止まっている時間が長く感じて、こちらの方が疲れた。
ようやく電車に乗り込んで、ホテルに戻ったときには、もう日付が変わっていた。
部屋に戻り、数分悩む。どうするか?
駅周辺にネオン街らしきものは見つけられなかった。携帯で検索してヒットしたのが、ガールズバー1件。その周辺に数件何かしらあるだろうと、出かけてみる。
店はすぐに見つかったが、その周辺にそれらしい明かりがない。仕方が無いので、ガールズバーなるところへ入店。もう少し年齢層高い方が落ち着いて良いのだが、オススメと、とりあえずここ行っとけ的なお好み焼き屋を教えてもらった。トッピングはイカ天でって。
率直な感想
諏訪湖の花火で育った自分にとって、音のスカり具合はちょっとショックだった。何というか、響いてこない。それでも幻想的な雰囲気を創りだして、大鳥居のシルエットを眺めながらの花火は、ここでしか味わえない唯一無二のもの。これだけでも見る価値アリ。苦労してでも見て良かったと思う。
ただ“花火”だけを見に行くのが目的ならば、あのありえない混雑ぶりなど考えると、地元の花火でも3000発上がるし、ナシかな。諏訪湖、新作、ファイナルと3回そこそこの規模の花火が見られ、8月からフィナーレまで毎日花火が上がるしで、花火自体にあまり有難味がない。
調べてみると諏訪湖もかなり賛否があって、レガシーな花火大会だとか、小玉ばかりを数多く上げるとか。まあ、他の有名どころの花火大会を見たことないので比較はできないけれど、諏訪湖の花火は諏訪湖の花火で良い所がある。それは、どこの花火も同じだと思う。音と距離感。Kiss of Fire、新作花火は見に行こう。