しまなみ海道サイクリング

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8月12日、出発。

塩尻から特急しなの、名古屋からのぞみ、岡山からマリンライナーと乗り継ぎ、香川県坂出へ。坂出からひとつ隣の宇多津へ到着したのは、0時半。

全て自由席にしたのは失敗だった。しなのは空いている席もあったが、デッキに置いた自転車が通路を塞いでしまうため、ろくに座れず。空腹だったせいか、揺れるしなのに、少し酔い気味。新幹線はデッキに人が溢れるくらいの混雑。救いだったのは、自転車のおかげで人が詰めてこず、比較的広いスペースを確保できていたこと、くらい。更に、マリンライナーも岡山県内は座ることが出来ず。出だしの移動で、この旅一番の疲労感を感じることになってしまった。

宇多津には24時間開いている温泉施設があるので、そこで仮眠する事も考えていたのだが、ネットカフェが思いの外駅近くにあったので、迷わず入店。立ちっぱなしでゆっくり食事も出来なかったので、遅い夕飯もここで。ネットカフェでの食事って初めてだったけれど、異様に美味しく感じた。夏。

8月13日、しまなみ海道。

宇多津を始発で発ち、丸亀で特急いしづちへ。早朝だけに乗客はほとんどおらず、半分眠りながら今治へ。

7時10分、今治着。駅前で朝食をとって、自転車組み立てて出発。コンビニで補給食と水分調達しつつ、しまなみ海道の起点となるサンライズ糸山へ向かう。サンライズ糸山までの登り坂の時点で、正直キツかったというのは内緒。糸山でサイクリングチケットを購入して、いざ出発です。

予定では、8時に糸山を出発したいと思っていたけれど、なんやかんやで8時半過ぎになってしまった。この30分以上の遅れは、最後まで取り戻せず。

来島海峡大橋

しまなみ海道サイクリング、いきなりのクライマックス。青い空、青い海。眼下に広がる瀬戸内海の島々。絶景の来島海峡大橋。苦労して輪行してきた甲斐があった。

来島海峡大橋より (1)

来島海峡大橋より (2)

来島海峡大橋より (3)

亀老山展望公園

最初の島、大島。よしうみいきいき館で水分補給をして、目指すは亀老山展望公園。昨夜の輪行の疲れ、睡眠不足、朝食はとったものの、不足気味なエネルギー。まだ9時をまわったばかりなのに、もう嫌なくらいに暑い。そして、不安は……

よしうみいきいき館より

亀老山の入り口までは順調にきた。坂は確かにキツかったが、ゆっくり、休み休み走れば登れるような感じがした。その矢先、左脚が痙攣しそうになり、かばった右脚を伸ばした瞬間、つった。脚を伸ばし、しばらく歩いて坂を登る。サイクリング初っ端から、脚をつるというトラブル。

脚が落ち着いたところで、再び自転車で登り始める。若干、左脚がプルプルしたりする。

それでも、何とか登り切ったところで待っていたのは、藻塩アイスとしまなみ随一の絶景。

亀老山展望公園より (1)

亀老山展望公園より (2)

亀老山展望公園より (3)

絶景を堪能した後は爽快に走る。途中のコンビニで、塩のタブレットを購入して熱中症に備えつつ。大島ではひとつ峠越えもあるのだけれど、この坂は案外楽に登れた。

伯方島

おすすめサイクリングコース通りに走ると、あっという間に過ぎてしまう伯方島。マリンオアシスはかたで塩ソフトを食べる。ビーチで海水浴する人たちを眺めながら、泳ぎたい気分。自転車乗りの人も多く休憩をしていた。

大三島

三つ目の島、大三島。多々羅しまなみ公園で休憩して、すぐに多々羅大橋を渡らず、大山祗神社へ。目指せ海鮮丼。

多々羅しまなみ公園より

峠を越えて下ると大山祗神社に行くのだが、この辺もちゃんと自転車道が整備されていて安心です。すっ飛ばしたい人は車道を走った方が、走りやすいだろうけど、ゆっくり走る分には自転車道の方が木陰も多そうだし、良いのではないだろうか?

時間もお昼を過ぎ、暑さもピークに達しつつある中、大山祗神社前へ。早速海鮮丼へと走るが、店の前には列が。それでも店の前で待っていたのは10人前後、これならと思い、順番待ちの名簿を覗くと、20人(組?)以上の待ちが。周りをよく見ると、店の前から離れ、日陰で順番待ちしている人たちがたくさん。

海鮮丼は諦める。

大山祗神社 (1)

大山祗神社 (2)

神社をちょっと見て、お昼抜きでサイクリングに戻る。昼食省いたのに時間はだいぶ押しており、尾道の時間がない。

大山祗神社からは、北側の海岸線をまわるサイクリングコースを走り、多々羅しまなみ公園へ戻る。こちらのコースもひとつ峠を超えるのだが、この辺が疲れと暑さのピークだったかな。海が見えると疲れが吹き飛ぶのだが、サイクリングコースが終わってから、多々羅しまなみ公園へ戻るまでの道は風もやや強く、しんどかった。

生口島

ここからは、時間を稼ぐためにひたすら走った。頭の中でひとつ島の数を間違えていて、あとふたつ、などと余裕を持っていたのだが、実はあとみっつ。尾道までの残り距離と時間を考えると、余裕もほとんどない。体力的にも徐々に厳しくなってきた。ここから尾道までは一枚も写真を撮っていない。

途中にドルチェがあったので、ジェラートを食す。瀬戸田の商店街をすっかり忘れてしまった。

因島

もう、本当に走るだけ。サイクリングコース通りに走ったのだが、何故こんな道を走らせるのか?と思うような、あまり楽しい眺めの道ではなかった。西側を回って行った方がいいという、ネットの情報もあったような気もするが、そんな余裕もないままに、はっさく屋の存在すら忘れてスルーしてしまった。

向島

尾道目指してただただ走る。渡船乗り場へはすぐに着くと思っていたが、思いの外長い距離。

尾道まであと少し。

と、ポツリポツリ感じる。雨かな?と思いながらも、強く降りそうな気配もなかったので、そのまま走っていると、突然の激しい夕立。適当な場所で雨宿りをして、雨雲が流れて行くのを待つが、尾道での時間が徐々に無くなっていく。

多少弱まってきたところで、再び走りだす。もうびしょ濡れ。渡船乗り場まで、本当にあと少しというところだった。

17時には尾道着の目論見は、出発の遅れと、この夕立のおかげで、予定より1時間弱遅い尾道到着となったが、これでこの旅のきっかけ、一番の目的のしまなみ海道縦断の目的は達成。

ちょっと後半、余裕がなさ過ぎた。もう一度チャレンジする機会があったら、もう少しゆったりと島々を巡ってゆきたい。橋からの瀬戸内海の眺め、海沿いの道からの景色。

最高の自転車コースでした。

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