北京五輪・男子バレー~ブラジル負けた

バレーくらいは観たいと思っていた北京五輪だったけれど、結局最初の数試合眺めた程度で日本戦のほとんどを観なかった。予選の試合の遅れなどで録画も上手くいかなかったので、結局録画もせず。女子バレーはアテネ前から、男子バレーはミキティから植田監督に交代した頃から、自分なりに頑張ってTV観戦してきたのに、肝心の本番を観なかったのはどうかと思ってますが…。それでも最後の男子決勝くらいはと思い3位決定戦の途中からと決勝をはじめからTV観戦。一応録画もしてあります。

長らく世界の頂点に君臨してきたブラジル。そのブラジルがついに王者の座から降りた。代わって、現代バレーの礎を築いたアメリカがソウル以来の金。新たな時代の予感です。高校の部室にころがっていたバレー雑誌に、ブラジルの「パイプ攻撃」だか「立体バレー」だかというテーマの記事があって楽しく読んだのが懐かしい。(当時はイタリア全盛時だったかな?2000年以降の黄金期の記事ではないけれど…)

残念ながら自分は、2人制レシーブ・バックアタック・リードブロックという新しい戦術で世界の頂点に立った当時のアメリカチームも、そのアメリカを率いたカーチ・キライという歴史に残る名選手も知らない。小学生当時知っていたバレー選手といえば、益子・斉藤のヨーカドー美女コンビ(知ったのはソウル以降かな?)と川合俊一くらい。あの時代のアメリカバレーを知っている人、それ以降のパイプ攻撃、バンチリードブロック、高速スプレッド攻撃と時代を築いた戦術をその時代に観てきた人は、また違った見方ができるのでしょうか?

自分にとって、ブラジルのアクロバティックな高速立体バレーは憧れであったし最高と思っていたから、強力なサーブとしつこいブロック、粘り強くボールをつなぎ、高さを生かしてのクイックやサイド攻撃、そして最後はスタンリーの強打で王者を沈めたアメリカのバレーは憎たらしくも感じました。生観戦したワールドカップに続いての敗戦だったので尚更です。

北京五輪の柔道で金メダルを獲った石井慧選手が「力が強かったり、才能があったり、努力をする奴が勝つんじゃなくて、変わっていく環境にいち早く順応できる奴が勝つ」と言っていました。今回新たな戦術があったかどうか、多分目新しいものはなかったと思うけれど、王者のバレーに順応し、しっかりと対応の出来たのがアメリカだったのではないかと思います。

ロシアも知らないうちにポルタフスキーが控えに回って、何やら別の選手が活躍していたり、世界の流れについていけません。日本ばかり追いかけていてはダメかもね。でも、これからはVリーグモードに移ろうと思ってる。来月のサマーリーグどうしようか悩み中。ぴあでチケット残りわずか。どうしよう。

北京開幕

開幕です。

録画したものが溜まってHDDの容量が少ないのです。エンコすればだいぶ圧縮できるのですが面倒です。でも夜更かしするほどの元気もなさそうです。どうしたものか。

バレーは勿論、水泳とか女子マラソンとか、注目競技ぐらいはそれなりに視たいな。と思いつつ。バレーは23時前後の遅い時間帯の試合が多いので、寝入ってしまいそうな予感。ガンバレニッポン、ガンバレオレ。

男子バレー北京出場決定

やったー。ついにきたこの瞬間。アルゼンチン戦、フルセットの激戦をものにして、全日本男子北京五輪出場決定。残り1試合残すけれど、まずは監督はじめ選手・スタッフや関係者の方々、そして男子バレーを応援し続けたファンの人たち、おめでとう。長らく五輪出場していなかった男子バレーにとって、今回は出ることが最大の目標。メダルなんて期待しないから、北京ではがむしゃらにプレーし、ボロボロになって帰って来ておくれ。

にしても、16年ぶり。長かった。

今日の試合も、問題がなかったわけじゃない。でも、今日だけはそんなこと忘れて喜びに浸りましょう。山村・松本が止めて、津曲が拾い、朝長・宇佐美が上げ、越川・石島・山本が打ち抜く。そんなチームを荻野が支える。大学生コンビも含めて、まさに全員の勝利。全日本女子にはない選手起用。世界に通用する強烈なサーブ。強い日本が復活するかもと、期待を抱かせてくれるメンバーたちです。勝利目前の足踏みも強さに変えて、もっともっと頑張って欲しいと思います。恵まれた五輪予選は、今回が最後になるかもしれない。男子バレーにとって新たな歴史のスタートです。

いや、真面目に感動ですよ。

インタビュー

感動に演出なんていらないね。放送時間の都合でだいぶ端折られた感じだけど、女子のそれとは重みが全く違う。アナウンサーが何かを煽るような発言をしなくても、勝利の瞬間の選手らの表情を見れば、やっぱりジーンとくる。柳本の内股ガッツポーズもいいけれど、辰哉の床に倒れこんでの大の字の方が笑えるし。今夜はすぽるとしっかり見よう。

テメェらコノヤロー

中田久美に怒鳴られた4年前。やっぱりあの時とは盛り上がりも浮かれ方も違う感じ。選手が大人になったのか、丸くなったのか。CSやデジタルなレコーダーの普及など影響はあるだろうけど、前回より視聴率も悪いようだし、今回は特番は無いのかな?中田久美に怒鳴られた後、シュンとしているメンバーの中で一人悪戯をする佐々木とそれを笑っている成田。少しくらい、規格から外れた選手がいても、面白いんじゃないかと思った。河合の「メダルを取ってきます」発言はいいセンス。だって一番出番無さそうな選手だし…。

涙を誘うコメントや意味無いような質問せずに、もっと楽しい笑えるインタビューして欲しかったな。選手個人にとっては様々な思いが詰まっている北京出場決定だったろうけど、チームとしてはほぼ確定していた大会の仕組みだったのだから、感動もあまり無い。

4年前、久し振りに日本のバレーを楽しく観ていた。メグ・カナブームの影響もあったけれど、何か期待をさせるチームだった。あれから4年、彷徨っているような感じの全日本女子だけれど、今大会の荒木・栗原・木村らの活躍に少しばかり期待を持ちたい。アコスタ会長の辞任などに絡み、今まで厚遇されていた日本の立場は厳しい方向にいくと思う。次回はこんなに甘い予選にはならないはず。北京後の全日本を背負っていくであろうメグ・エリカ・サオリには今後に繋がるプレーを願っています。