OQT男子~北京への一歩

北京五輪世界最終予選兼アジア大陸予選最終戦。昨日北京五輪出場を決めた全日本男子の新たな一歩。きっちり締めてくれました。ラリーが続く、最近の男子バレーでは珍しい光景も、なかなか良かった。

今まで活躍の場がほとんどなかった清水・福澤も活躍。まさに全員で戦い抜いた大会を象徴する最後だったと思います。いやね、福澤はちょっと面白い存在だな。今後の全日本を…とか言う大きなことでは全然ないですよ。勉強の成績もよく文武両道がウリっぽいけど、そんな知的なキャラは捨てて、レシーブ力もこの際いいや、ぜひ気風の良さだけを身につけて欲しい。試合に出るたびに、解説者に「彼は気風が良いですから」と言われ、どシャット食らうたびに「気風の良さが持ち味ですから」とフォローされる。そんなハイジャンパーなスパイカーになって下さい。1m以上ジャンプできるプレーヤーなんて、割とたくさんいると思うけど、久々に笑ってしまうメータージャンパーに、期待大。

さて、OQTが終わったばかりの男子バレーは、すぐにワールドリーグの戦いに入ります。地上波での放送は無さそうだから、直接観に行きたい気持ち一杯です。

男子バレー北京出場決定

やったー。ついにきたこの瞬間。アルゼンチン戦、フルセットの激戦をものにして、全日本男子北京五輪出場決定。残り1試合残すけれど、まずは監督はじめ選手・スタッフや関係者の方々、そして男子バレーを応援し続けたファンの人たち、おめでとう。長らく五輪出場していなかった男子バレーにとって、今回は出ることが最大の目標。メダルなんて期待しないから、北京ではがむしゃらにプレーし、ボロボロになって帰って来ておくれ。

にしても、16年ぶり。長かった。

今日の試合も、問題がなかったわけじゃない。でも、今日だけはそんなこと忘れて喜びに浸りましょう。山村・松本が止めて、津曲が拾い、朝長・宇佐美が上げ、越川・石島・山本が打ち抜く。そんなチームを荻野が支える。大学生コンビも含めて、まさに全員の勝利。全日本女子にはない選手起用。世界に通用する強烈なサーブ。強い日本が復活するかもと、期待を抱かせてくれるメンバーたちです。勝利目前の足踏みも強さに変えて、もっともっと頑張って欲しいと思います。恵まれた五輪予選は、今回が最後になるかもしれない。男子バレーにとって新たな歴史のスタートです。

いや、真面目に感動ですよ。

インタビュー

感動に演出なんていらないね。放送時間の都合でだいぶ端折られた感じだけど、女子のそれとは重みが全く違う。アナウンサーが何かを煽るような発言をしなくても、勝利の瞬間の選手らの表情を見れば、やっぱりジーンとくる。柳本の内股ガッツポーズもいいけれど、辰哉の床に倒れこんでの大の字の方が笑えるし。今夜はすぽるとしっかり見よう。

OQT男子~北京へ王手

アジア最大のライバル・オーストラリアにストレート勝ち。これで残り2試合のうち1勝でもすれば、北京五輪出場が決まる。

試合開始直後の連続失点に嫌な予感がよぎったけれど、早めの荻野導入が功を奏す。朝長のトス回しもセンター線を巧く使い、的を絞らせない。ブロックもここまで良かったかと思うくらい、今日はキルブロック決めていた印象です。オーストラリアは絶不調って感じですね。今日は高さも脅威に感じませんでした。

サーブが調子いいときの日本は強い。今日も山本をはじめ攻めるサーブで押せたことが良かったと思う。山本のサーブを見るに、最強サーブはやはり無回転スパイクサーブ。ぜひ自分もマスターしたいところ。

第3セット、23点取ったところから足踏みして同点に追いつかれる。相変わらずの勝負弱さに後味は悪い。隆弘も今大会頼れるエースになりつつあるのに、最後の1本がことごとくまらない。何とかならないものかなあ、この詰めの甘さ。それと気になったのが、何度かやらかしたお見合いのシーン。誰が近いかとかは別として、全て津曲に取りに行ってもらいたかった。特に朝長と津曲のお見合いシーン。あれは津曲でしょ。朝長が「俺」とアピールしていたけれど、あれは「俺?(のボール?)」って言っているようにも思えた。2段の精度の悪さとか、今日の序盤にもあったけれど、返すだけのスパイクに反応できなかったりとか、津曲らしさが少し足りない。凄いプレーはいらないから、地味に活躍して欲しいんだけど。

何はともあれ、明日は歴史的瞬間が見られるかもしれない。バレーシューズを見に峠越えしようと思っているけれど、明日は何故か仕事。見に行くとリアルタイムでTV視聴できないから、どうしよう。ちなみに、シューズは中学時代から一貫してローテ ジャパン(一番高いやつ)。この軽量シューズのおかげでひざが痛むとかなんて、一切思いたくない。買い替えもジャパンシリーズにしようと思っているけど、迷うなあ。本格的にやるわけじゃないので、さすがに無印ジャパンはやめるけど。DUOかライト。価格でCSS。行こうとしているショップに並んでるかどうか知らないけど。

試合後涙していたけれど、気を緩めずに戦って欲しい。優勝に王手をかけて負けたり、大金星間近で逆転負け食らったり。ことごとく裏切ってきたチーム。早すぎた涙にならないことを願っています。

OQT男子~タイ戦

ストレート勝ち。もしかして初めて延長せずにTV放送終わった?タイはひと昔前のチームみたいでした。ボーっと観ていたのでこれといった感想も無く。

オーストラリアが連敗したので、成績上は日本は五輪出場に大きく近付いたはずです。金曜のオーストラリア戦に向けて不安な点はいくつかあるけれど、勝てば五輪はほぼ手中?なんだか面白い展開になってきた。

期待させておいて、アジア選手権や今大会のイタリア戦のような展開が待っているのか、それとも久し振りの歓喜に沸くのか。週末が待ち遠しい。

OQT男子~アジアのライバル

アジアのライバルはオーストラリアだってば。

オーストラリアがイタリアに完敗したので、直接対決で勝った方が北京に近付く。もちろんそれまでに取りこぼしちゃ意味無いけど。韓国戦は、最大の山場オーストラリア戦勝利への伏線でいいのです。

バンチ(リード)とコミットの指示を明確に出しているんだね。こういうのは女子バレーではなかなか解説してくれないので注目して見てしまいます。バンチの指示なのにピョンピョン跳ねたり、コミットの指示なのにトスを眺めていたり、といった場面もあったけれど、前の2試合と比べればブロックは機能していた。のかな?

朝長も宇佐美とは違ったトス回しでいいリズムを作れたと思う。センター戦も多く使ってくれたのはよかった。いまいちスカッとするスパイクは少ないような気はするけど、今までが今までだったから。宇佐美も山村との縦のBは見事。あれができるなら、もっとやれるはずと思うけど。ゴッツも朝長に活かされた感じです。あと、清水のブロックが上手くなった?ガラスのエースにいつヒビが入るかわからないから、今日の感じなら替わってもそこそこやってくれそう。

今日のオーストラリアの敗戦で、俄然オーストラリア戦に力が入りそう。それまでエネルギーは取っておくので、明日はすんなり勝っておくれ。

1,2戦目の解説、プロの目線はさすがに違う。こういう解説、TVでもしてくれないかなあ。

OQT男子~イラン戦

4セット目に入って、ウトウトしながら観戦。試合終わった後、気が付いたらそのまま眠ってた。

3セットで決めてほしかった、と言うのが正直なところ。宇佐美のトスも高かったり低かったりするけれど、センター陣ももっとしっかりして欲しい。スパイク以上にブロックも。山本と越川が好調なうちにオーストラリアを叩きたいけれど、センター線が全く機能していない状況のうちはちょっと。というかオーストラリアの1位通過が一番楽なパターンみたい。ひねくれた世界最終予選兼アジア大陸予選という仕組み。

前日の歴史的な逆転負けを引きずってる雰囲気でなかったのは良かった。だた、良くないところは何ひとつ改善されてない印象。

ふと考えてみた。なぜセンターに長身選手を配置するのか。コミットで特定の攻撃だけ防ぐのならば、本数の少ないクイックよりも、最もトスが集まるであろうレフトをマークした方がいい。じゃあ何故真ん中なのか?やっぱり期待するところがあるのだと思うよ。もう少し頑張っておくれ。

女子バレーを凌ぐ

自分が見ているバレー関連のブログと2ちゃんねるのバレー板など、女子バレーを凌ぐような勢いです。全部読みきれない。いつもは圧倒的に女子>男子。確かにここ数年は女子より男子の方が面白いバレーをしているし、4枠あってほぼ北京行きが確定していた女子のOQTよりは、実力が拮抗し数勝できるか全敗かの男子OQTに力は入ります。

歴史的敗戦とか最低な試合とか、みなさん興奮しているご様子。ゴッツの精神的脆さ、山村の空振り、宇佐美の山本へのトス集中、山本の決め切れなかった最後。など色々あるけれど、あの場面の植田監督のベンチワークと、浮付いていた荻野キャプテンへの批判が多い印象。珍しく越川批判がないのは、彼だけが最後までちゃんとプレーしきったからでしょうか。

日本にとってはアジア枠で1位を取るのが目標だから、今日からの対アジアチームに勝っていくことが条件。アジアのチームがかなりの確率でヨーロッパチームに勝てないことを考えると、昨日勝てていれば、そこそこ楽になっていたんじゃないか。OQTが終わって北京を逃したとき、「あの初戦が…」とならないことだけを願っています。

OQT男子開幕

うわぁ~。勝てた試合をまさか。言葉を失うような嫌な負け。

元々イタリア戦は負けて当たり前のはずだから、この1敗の持つ意味はたいした重みではないとは思うけれど、逆転での、しかも勝利を目前にしての敗戦を明日以降へ引きずらなければいいが…。それにしても4セット目最初のマッチポイントはどうしても悔やまれる。頭ひとつ抜き出た実力のイタリアに勝つことは大きなアドバンテージだっただけに、尚更。普通にサイドアウトを取っていれば。普通に。それができなかった。技術不足?精神力?何だっていいけれど。連続失点したとき、早めに誰かと交代するなどできたら。

マッチポイントを取ってからのドタバタぶり。目立ったコンビミス。序盤の入れてけサーブ。相変わらずはてな?なミドルのブロック。波のある選手たち。不満な点を上げればきりがないけれど。4セット目までは(あの悪夢の連続失点シーンは除く)勝っても負けても、非常に面白いゲームをしてくれた。久し振りに声出して、ガッツポーズしながらTV観戦したけれど、今日使ったエネルギーを取り返してくれる活躍を明日以降期待します。

イタリアに勝つには「サーブとブロック」だったそうだけど、ミドルのブロック力の無さはどうしたものか。明らかにレフトにしかトス上がらないだろうって場面でさえも遅れてるし。コミットで跳ぶ割にシャットどころかワンチもないし。それ以前にそこにトスが来ないのだから仕方がないが。あの見当違いなところでピョンピョン飛び跳ねてる両205なんかを見るたびに失笑。ブロックの横移動は宇佐美の方が全然速いんじゃない?って思ってます。

こうやって、嫌いな斉藤とか個人叩きしないと、忘れられそうにもないくらいな衝撃的な負けでした。いや本当に。あの場面、朝長とかサイドの誰かとか。何かしらの選択肢があったと思うけど…。

とにかく勝負は明日から。アジアのチーム相手にしっかり勝つ。また面白い試合を期待しています。

OQT男子、その前に

今日から男子バレーのOQTが始まります。個人に目が行きがちな女子に比べ、男子はチームとして見ることが多いので違った楽しみがあったりします。戦術や技術的な話も男子バレーの方が多く出てくるし、実況や解説陣も女子とは少し違う対応をしているような気がします。女子と比べるとかなり厳しい戦いになりますが、期待しちゃっていいですか?

で、その前に女子のOQTが終わったあたりからVリーグの引退選手がチラホラと出てきています。今後もまだまだ出てきそうですが、とりあえず今現在わかってる範囲で、特に注目したい引退選手たち。

今朝の新聞にも載っていた「かおる姫」。ちょっと前の全日本女子人気を支えた一人だけど、リベロとしてよりアタッカーとしての方が個人的には好き。あの高いジャンプは素敵です。JTにはいいリベロがいるし、出番も少なくなっていたので仕方がないですね。
菅山かおる
たまたま観戦した日は菅山がリベロだったので、引退となると最後に生観戦できてよかった。

元全日本セッターの大貫。菅山とは対照的なビジュアルですが、結構好きな選手。セッターとしての評価は分かれそうですが、こういう攻撃力のあるセッターは魅力的。
大貫美奈子

今年優勝した東レをまとめた向井キャプテン。関で見た試合もそうだけど、木村が外れていたときなどは活躍していました。スパイクも力強くて好み。同じ高校出身が多く若い東レを上手くまとめた、向井あってこその優勝だったと思います。
向井久子

そして、今年初めて見て大好きになった山城未沙。助走から大きなスイング。止められても何度も打ち込むエース。「イケーっ」と叫びながら打つサーブ。笑顔でコートを駆け回る。前橋ではサインを求める子供たちに、ミーティングがあるから「待ってて」と応え、終わった後にしっかりとサインをしていました。富山の最終戦での活躍を見れば、もう1年くらいはと思っていたけれど。残念。
山城未沙

OQT女子~セルビア戦

フルセットでの惜敗に可能性を見るか、1,2セット連取後の逆転負けに限界を感じるか。結局いつものパターンで負けたので、やっぱりあまり強くはなってなかったという感じ。

シンで競ってシンで負けたというのが個人的な感想。

シンとは高橋であり、各選手の心です。1,2セットのように攻めていく気持ちがあったら少しは違った結果になったかも、と思えたくらい。セルビアがそれをさせなかったと言えばそうなんだろうけど、そこが世界の2番手グループと3番手グループの違いなのか。それにしても、2・3セット間のインターバルは廃止した方がいいんじゃない?日本にとっていい方向へなったこと少ない気がする。

今日、というより3セット目をよく失ったこの大会を通して、中田久美が高橋を批判した一言に尽きる気がする。手を抜いてるのかスタミナ切れなのかわからないけれど、セットを追うごとに明らかにパフォーマンスが落ちてくる。もう少し櫻井や狩野の使いどころがあったのではないか?

今のは仕方が無い

竹下の上からスパイクを打ち込まれるたびに、「今のは竹下の上からだから仕方が無い」って。逆に高橋が前衛に回れば「日本の攻撃力が一番ある」と。確かに攻撃(スパイク)は強いローテかもしれないけれど、ブロックが穴なのは竹下も高橋も同じ。セルビアのクイックが少ないって、明らかにサイドの竹下・高橋狙いでオープントスを上げてきたように見えたけど?

穴ができるのは仕方がない。どんなチームでも強いローテと弱いローテがある。ただどれだけ穴を小さくできるか。ここで大村をサイド起用とか、狩野のバックアタックを。とまでは言わないけれど…

中東のなんたらもビックリ?

FIVB、突然の五輪出場条件変更。過去にもありえないこと何度かやっているらしいFIVBだけど、大会最終日での変更は…。いろんなところで批判的な意見が目立ちます。被害にあったのは地力で4位になったドミニカ。代わりにアジア枠でカザフが五輪出場。上位チームを喰えるかもという期待値では、ドミニカの方が上だったのにね。