連勝で向かえた名古屋大会初日。相手はアジアのライバル・イラン。アジア選手権で日本が優勝、イランが準優勝ということで、相手イランも本気さが伝わってきたので非常に楽しめた。
サーブが集中する中崩れる場面もあったけれど、決めたときのゴッツポーズは健在。もっと弾けて欲しかったというのが本音だけれど。
ここ!という場面でレシーブミスは痛い。トスはいい感じ。でもセルジオ見た後でかすんでしまうのは仕方がないか。
つくづくセンスというか運動能力というか、高い選手だと思う。初戦のポーランド戦第二セットのあの場面(どの場面?)も、宇佐美がワンチしたボールを石島がエンドライン後方ですくい上げ、宇佐美がエンドライン際で二段トスを上げていて、何気ないプレーだけれど何気なくこなすあたりが、ね。クイックを中心にややトスが低くなるような気がするのだけど、スピードで振り切る宇佐美とトスワークとツーアタックで攻める阿部と、いい感じ。
ややお疲れ気味?でもそれなりにやってくれました。大事な場面、苦しい場面でよく踏ん張りました。でも個人的には福澤の方が良かったような気も。使われ方の違いも大きいだろうけど。
その福澤。勝手な印象だけれど、セット開始時のファーストサーブはミスの確率高い気がする。スパイクもサーブも終盤のいい場面でポンといいプレーをやらかしてくれる、そんな選手。思い切りのいいサーブは見ていて楽しいのです。
ひょうひょうとして、不敵な笑みを浮かべる高さのあるセッター。この日は少し荒れ気味でしたが、宇佐美とは違うリズム・スタイルでのバレーが展開されて楽しめた。
この試合レシーブの安定感は田辺以上でした。スパイクの小細工も巧い。でも小粒感は否めない。こういう選手が控えにいるのは安心感があります。
最後のおいしい場面を逃して、試合後の素子インタビュー開口一番「すみませんでしたー」で会場を笑いに包む。しゃべりが苦手だと饒舌に素子の質問に切り返したりとなかなかです。全体的にはサーブにブロックにと良かったと思う。得点シーンでの派手なポーズもマル。
古田、問題の場面。清水とコラボでアタックを打ったりと、何かを持っている選手なのだと思う。で、本来のピンチサーバーではなかなかいいサーブ炸裂。
宇佐美の呆れ顔に対し監督は苦笑いっぽい表情。勝利の喜びを爆発させることもなく。「GJ」と親指を突き出して立ち去って行きました。ま、最後の最後でやらかしてしまったし、素直に喜べないのだとは思います。
敗戦後のイランの選手。この落胆振りからも、イランの勝ちへのこだわりが感じられる。やはり試合を楽しくさせるのは、レベルの高さ以上に真剣勝負なのだと思う。そういう意味で、グラチャンは残念な大会ではあるのだけど…
全体的には完全な負け試合だったと思うけれど、良く粘ったというのかなんというのか。
あ、松本の写真がない。