WGP 閉幕

このブログ(に掲載している画像)に訪れる人の検索ワード一位が、何気「滝沢ななえ」だったりしますが、数日前まで数件ほどだった「井上香織」がななえに並ぶ勢いになってきた。ということで、餌を撒いてみる。ついでに「狩野舞子」も。

井上香織

狩野舞子

あらためて写真を見返してみると、顔アップの写真がとても少ない。ピンボケや被写体ボケがひどいのは捨ててしまうから残っていないだけかもしれないけれど、狩野舞子に関しては想像以上に何もなかった。所属する久光には、他に好みの選手が多いからかな?で、こうやって見比べると、体育館などの撮影状況の差はあれ、高倍率ズームデジカメとデジタル一眼レフの画質の差はあるのね。ノイジーなαでも、コンデジのノイズよりはマシか。な。

さて、WGP。ブラジル相手に頑張りました。以上。

真鍋監督も、選手達も、フジテレビも色々何かを試そうとしている姿勢はうかがえるので、少なくともアテネから北京までの4年間に比べると、楽しめそうな気がするスタートだったと思う。あとは、若手がひとりふたりと出てくるか。

フジテレビ的に狩野は主力だろうから外すとして、坂下・山口・谷口と、上手く選手交代が機能した部分もあって、どうせなら主力固定などせずに、毎試合毎セット選手を入れ替えてデータバレーを打ち破るやり方もありかな。ニッポンの緻密で正確な技術と組織力を持ってすればできる。かもよ。冗談だけど。

WGP 中国戦

いつも見ているブログの選評を先に読んでから録画した試合を見たので、ある程度の先入観を持っての観戦となっています。

谷口の件、竹下前衛スタート、狩野ワンブロック時のトス。ベンチワークのまずさは確かにありました。井上から庄司に替わる必要もなかった気もしなくもないし。中国のレシーブが良かったのか、日本の狙いどころが悪かったのか、いずれにしてもリードブロックのはずが、中央からのクイックにやられ、左右からの攻撃にやられ。日本のバンチはところどころバラバラに。いや、リードブロックじゃないから相手のおとりにピョンピョン飛び跳ねる場面があったのだと思う。レフトオープンに対するバンチブロックはそこそこの効果があるものの、ブロードやクイックに対しては相手攻撃につられてしまう場面も目立った。リベロ狙いのサーブも何か意図があってのことだろうと信じたいけれど、それがブロックと連携されていたかも疑問。

だから川合さんが丁寧に説明してくれています。「その攻撃はマークしないでいい」とか、「追いかけるのではなく上で待ち構えてブロックする」とか。バンチでいくのかスプレッドでいくのか、場面に応じてコミットで跳ぶ場面もあるでしょう。きっと川合さんはそういう状況がわかっているから、ブロックの仕方について解説してくれているのだと思います。一時代を築いた名ブロッカーですから、ブロックに関しては譲れないのでしょうね。

オランダ戦を見ていないので事情がわからないけれど、攻撃面は可もなく不可もなかったようにも見える。ちょっと坂下に集めすぎと思うけれど荒木らセンター線の攻撃もそこそこあったし。坂下はスーパーエースタイプではないと思うけどね。

ただ、昼過ぎの録画観戦だったにもかかわらず、途中で寝てしまったというのは、どうしたものだろう。

リードブロックとコミットブロック

2ちゃんねるより。

>>708
バンチはスプレッド(広がる)の対義語として使われるんだよね。
スプレッドブロックというシステムもあって、その対義としてバンチブロックというシステムがある。
あとは読み方がコミット(スパイカーに対してヤマを張って飛ぶ)かリード(ボールの動きを見て飛ぶ)か
というブロックのシステムの違い。
これらのブロックのシステムの考え方を列記すると、バンチリードブロックという言い方になる。

>>723
コミットとリードの解釈が逆だ。
コミットはマンツーマンで、特定の選手同士が相手の動きを見て跳ぶ。
リードは、そのものずばり相手の攻撃に先んじて読みを張ったところに束になって跳ぶ。

>>770
コミットが読みだよ

>>797
コミットで跳ぶのを読んでるのは個々の選手であってシステムではない。

リードブロックはチームがシステムとしてあらかじめ相手の攻撃を想定して跳ばないと話にならない。
だから、バンチリードブロックとは、「チームとして相手の攻撃を先読みして、束になってブロックが跳ぶ」という戦術。
ロス五輪の男子アメリカが有効活用したのが、今のスピードバレーの礎になった。
コミットで決まってるのはマークする選手だ。
選手同士が対戦相手の出方をみて跳んでる。だから、相手の攻撃を試合の流れのなかで
つぶさに観察しながら個々の選手が判断しないといけない。

バンチリードはそもそも相手の攻撃を想定して跳んでるから、「リード」になる。
この間、選手は事前の指示通りに行動する。

コトバとしてどちらが山勘か、といえば、明らかに「バンチリード」のほうなんだよ。

なんか、この辺の捉え方からして違うんだな。。。

>>876
勉強してきなよ

>>899
君がな。

コミットが山勘だったら選手は素人だって事なんだがな。
まあ、身長でバレーを語るのが主流だったらその程度の認識なんだろう。

んー。

リード(read)ブロック。先を「読む」のではなくトスを「見る」、トスを見て跳ぶから、理論上は全てのスパイクに対応できる。あとの話はブロックではなく、データバレーとかサーブ・ブロック戦術の領域な気がする。山勘でなく、ある程度のデータに基づいてコミットしたり、早くて高いクイックなど、リードブロックでは対応困難な場合にコミットする。とか。

やはり、地上波でのバレー中継で正しい解説が必要だと思う。こういうの読むと、何が何だかわからなくなってしまう。

WGP ロシア戦

今日のオランダ戦は見ていないので、今更ロシア戦。昨日書いて放置していたやつ。

ロシアの高さに、なんて選評になるのでしょうか。前監督時代から見応えある解説をしてくれるブログが増えて、そういう話は他所へ任せましょう。基本、ビール飲みながら薀蓄語る野球オヤジのようなスタンスで。

バンチブロックは、前監督時代のブロックに比べればまあまあだと思う。レシーバーのポジション取りがまずいのでしょうか?男子の荻野のように、アウトボールをレシーブしてしまうようなコート外でワンチ対応しろ、とまでは言わないけれど、それでもエンドライン付近に山なりで落ちるワンチボールの処理は何とかしてほしい。サーブはチーム戦術として何かやっている感伝わってくる。この辺も真鍋率いる久光でみかけた光景に近いだろうか。ただ、サーブ・ブロック・ディグとまだまだ単一のプレーとしてしか機能していないように見える。五輪翌年でチーム作りはこれからだろうから、これらのプレーが線になったとき、どういうチームになっているか。全日本女子で流行の戦術は、一般レベルでも比較的真似されるから、楽しみです。

バンチ“リード”と騒いでいるあとに、クイックはマークしないでいいからとか。コミットブロックなの?ブロックで横に手を振ってブロックした方がいいなんて解説していたけれど、ブロックとレシーブの連携では、基本的にしてはいけないブロックの仕方だと認識していたけれど間違いだったみたい。解説の場面は、栗原一枚ブロックだったのであれはあれでありだと思うけれど、あのブロックをバンチリードでもやるのかやらないのか。川合さんの言っていることは、ブロックの基本だし、間違いじゃないけれど、組織としてやるブロックと個人技としてのブロックをごっちゃに話しているからややこしい。せっかくの解説陣はその辺のブロックの使い分けも解説してほしいな。

竹下のトスが今ひとつ。トス回し以上に、トスの精度も悪い?バックアタックはもう少しブロードジャンプできるような位置に、Cワイドなんかのトスもバラバラに見えた。クイックで指先をかすめるのはトスが高いのだろうし、窮屈そうに押し出すのは低いのだろうし。もっとクイックを有効に使えるといいのだけど、日本のセンター戦の攻撃ってブロードばかりだからなぁ。個人的な認識だけど、あれはクイックじゃないでしょ。左右への平行と基本的に変わらない。もっとA・Bクイックを増やした方がいいような気もする。他の国に比べて日本のレセプション成功率は高いし、アタッカーの能力も、二段をドカンと打ち抜くアタッカーはいないが、それなりの選手が揃っているはずなのに、なかなか決めきれない。アタッカーのこの辺が竹下の限界なのかな。

庄司、良かったと思う。もっと評価されていい選手だと思うけれど、なかかな活躍できないでいるから頑張ってほしい。ただ、ダイレクトボールの処理は、ちょっといまいち。山口、相手が慣れ?てきてからはなかなか厳しそうだったけれど、楽しめたからいいや。思い切り笑顔だったのが、シーガルズでの笑みを押し殺したようなニヤニヤと違い面白かった。岡野にしても、山口にしても、最終的に残るべき選手ではないだろうから、今のうちに楽しく見ておきたい。

全敗街道まっしぐらですが、こんなもんでしょ。

って、オランダ戦は勝ったみたいですね。

WGP 決勝ラウンド開幕

ドイツの監督なかなかいい味出してます。

2期目の柳本監督時代の出だしと比べると、まだまだ楽しめて見ていますが、それでもスピードバレーとかバンチリードとか騒いでいるのを、冷ややかにも見ていたりしています。木村・栗原・狩野が加わるバンチブロック(あえてリードは加えない)は、思いのほか綺麗に揃っているように思う。

せっかくのバンチブロックでとったワンタッチボールを、もう少し上手く処理できるようにならないものだろうか。結局のところ、まだまだ個人技だけで処理している感じ。ドイツの方がその辺組織としてしっかりしているのかな。

と書いている途中でロシア戦が始まっている。昨日の石田に替わって山口がメンバー登録。で、シーガルズコンビ素敵。

Pのテロップをよそに

ワールドグランプリの話。

「新生」といいつつ、あまり新しさを感じないのですが、期待通りのシンデレラ麻衣子状態を楽しんでいたりします。

栗原のサーブが面白いことになっていたけれど、最後は岡野と森が持っていっちゃいました。森のブロック後の処理で上手さを見せたあと、強引なネット上の押し合いとリーグではまず見られない平行と。二人、試合後は笑顔を見せていましたが、試合中は無表情でいてくれました。岡野ちょっとトス低いかな?でも最後の1本、栗原は竹下のより打ちやすそうに見えました。

荒木も、プエルトリコ戦に比べれば今日の韓国戦は動きが良かったかな。鋭角に打ち込むクイックなど、らしいスパイクもあったし。ブロックポイントも出たし。心配は庄司。また途中交代。竹下とトスが合っていないのか、途中からほとんど決められなかった印象だけれど、竹下のトスも流れたり、ネット際だったり、低かったり、しているように見えたので少しかわいそうに思う。で、きっと交代させられたのは、任せればいいチャンスボールを佐野ちゃん押しのけて拾ったりしたからだと思っています。ただ替わった井上は、トスがいまひとつだったのを踏ん張って打ち返したりしたので、その辺庄司も粘ってほしい。

竹下のトス回し、第1セットのあれ、竹下と言うより真鍋なやり方かな、なんて。(元?)久光の橋本が全くセンター使わないかと思うと、センター・センター・センターと多用したり、セットごとにトスを上げる場所が偏るようなことがある(ように自分は見ている)けれど、何となくそれに近い雰囲気を感じた、試合開始直後のセンター攻撃でした。

バンチリードだけど、木村も3枚ブロックに伺おうとする姿勢が見えたり、シンからシンに替わって高さが揃ったりで徐々にではあれブロックの意識は高くなっているのでしょうか。TVでは確認できないけれど、佐野のスーパーレシーブもいい意味できっと減ると思う。竹下も積極的にブロック跳んでいたかな。でもバンチの中に穴があって、効果はいかほどなのだろう。栗原はパイオニアでも3枚ブロックをちょくちょくやっていて、自分的にはジャンプサーブよりブロックの寄せの方が好みなんだけど、そう考えると、ミドルはどちらかと言うと個人技のイメージの強い井上よりは、と思ったり思わなかったり。

フジの中継が色々と試みようとしていて好感が持てます。

いずれにしても、30前後の選手に目が行ってしまうようなチームでなく、早く新生ニッポンを見たい気持ちです。

ワールドグランプリ2009

始まっていたのですね。リーグを観戦しているので、「こんないい選手がいたんだ」的な感動もないし、さすがに夜中おきてTV観戦なんてする元気もない。で、誰がグランプリにエントリーされたのでしたっけ?ってそこからです。開幕スペシャルを見たけれど、フジは舞子押しっぽい?個人的にはもっと麻衣子を押して欲しいけれど、さらっと触れるだけだろうか。

木村にスポットを当てたコーナー。サーブで狙われてレシーブが乱れた場面、白帯上で竹下が相手ブロッカーと押し合う。あれ、普通のセッターは上げられる高さのボールだと思ったけれど、あの高さをレシーブミスにされると非常につらいものがある。あの辺の上手さは岡野の方が上手いような気もするけれど、どっちも高いセッターじゃないしね。

開幕スペシャルで初戦のダイジェスやってた。ダイジェストだけに、大事な場面はことごとくカットされていると思う。

セッターはやはり横山がいないのが残念。岡野もブロック厳しいし、竹下もブロックセンスはあると思うけどあれじゃ。岡野と山口のシーガルズな表情は、全日本でもいい味だしそう。派手なガッツポーズとかは荒木や坂下に任せて、山口が時々ニヤつくくらいが丁度いい。森さん加わって、シーガルズトリオ頑張って欲しい。荒木もまあまあで何よりです。坂下、いい攻撃もあったけれど、同じチームの竹下とのコンビはきっちり打ち切ってほしい気もする。世界の高さを意識しすぎたのかな。でも思いのほか最後は麻衣子押しで楽しかった。ミドルは、庄司か井上か。庄司の表情がいいね、Y監督時代とは違い期待できそう。井上の「奥様は…」というキャッチコピーはどうかと思う。リベロは濱口と佐野だと、佐野になるのは仕方ないのかな。JAVの全日本メンバーに井野の名前が見当たらないけれど、どうしたのだろう?

と、ダイジェストのみで色々書いてみたけれど、これっぽっちじゃちっともわからない。早くゴールデンタイムの放送にならないかなあ。

ワールドグランプリ~伊・中・伯

ブラジル戦は録画を途中までしか観てないので、また後で続きを観ます。

3戦で最も印象に残ったのは、イタリア戦勝利後の栗原の笑顔。お高くとまってるのか理想が高いのか、エースと呼ばれることにムッとするような表情すら浮かべるクールな彼女が、珍しく笑っていたのが印象的。OQT、WGPと徐々に調子が上がってきている感じです。このまま北京も活躍してくれたら、エースと呼んであげます。

試合によって多少の波はあるけれど、アタッカーの調子は良さそう。栗原が調子を上げ、木村が安定し、高橋が普通に頑張ってくれれば、そこそこやってくれる期待が持てます。イタリア戦のようにレシーブがキッチリ返ったときの攻撃力は、世界の上位国にも十分に通用することが確認できたし、上位国に勝利する確率は男子よりまだまだ女子の方が高そうです。

ボーっと観ていて何となくアレ?っと感じていたけれど、他ブログを見て特定ローテで栗原がレセプションに参加していると知りました。普通のサーブはちゃんと返すだけの技量は持ってる選手なはずなので、栗原のレシーブが計算できるようになれば色んなオプションが増えてきそう。とりあえずは木村が後衛時、バックアタックに専念するためだったようです。詳しい選評や感想は他ブログが色々書いてるので、自分はそれらを眺めて、「なるほどぉ~」と唸るだけ。

個人賞

全日本女子チームは6位で今大会を終え、栗原恵選手がベスト・スコアラー賞とベスト・サーバー賞を受賞。竹下佳江選手はベスト・セッター賞を、佐野優子選手はベスト・リベロ賞を獲得しました。
トピックス :日本バレーボール協会 – 「FIVBワールドグランプリ2008」閉幕

これだけ個人賞を日本選手が獲っていながら、勝てないチームっていったい。数字に表れないさまざまな部分がとっても重要なんですね。

ワールドグランプリ~ファイナル

マカオラウンドをドミニカ戦しか見てないし、何だか盛り上がりません。

荒木がだいぶ調子を戻してきているように思います。一方、集大成とか言う割りにミスが目立つ杉山。今日は途中で多治見に交代させられてしまいました。アタッカーは割りと高い決定率を残しているけれど、レセプションがいまひとつ。昨日今日と高橋が狙われています。今日は櫻井を使ったりと動きのあった采配だったけれど、昨日は何の策もなく。

なんとなく日本の勝てる可能性が高い順に対戦していくように思えるけれど、決勝ラウンド全敗がいよいよ現実味身を帯びてきました。残り3戦、少しでも北京に期待を持てる試合をお願いします。

ワールドグランプリ~中国・キューバ戦

2戦とも大村が表レフト、狩野がライト。大村のアタックはさすがにきびしいのか。バックアタックにしてもレフトからのオープンにしても、いいスパイクは打ってるんだけど決まらない。大きいスイングで素直な軌道のボールが、ブロックしたりレシーブしやすいのだろうか。

狩野はまずまず、というかスターティングメンバーの中では一番の安定感かな。ただ細かいミスも目立つし、つなぎの部分で多少雑に見える。シャットが多いのも、世界の高さへの対応やまだまだチームとして機能しているまでには達していないからと思う。大村にしろ狩野にしろほとんど個人能力だけでプレーしている感じだし、高橋がいるときに比べ攻撃が単調なような気がする。竹下も手の内を見せていないだけと思うけれど、杉山らのセンター攻撃にバリエーションが少ない。復帰した荒木が不調なので、木村のバックアタック頼りになるけれど、そこそこ木村はやっていたんじゃないでしょうか。

キューバ戦の第3セット終盤に竹下に替わり河合。第4セットはスタートから河合がフルでセッターを務めました。テレビで見る限りでは個人的に好きなトスの質感だけど、やっぱりまだまだ経験というかアタッカー陣と合ってないように思います。竹下のグイっと左右に振り分けるようなトスより打ちやすそうと思うけど、他にセッター召集できない状況では次ラウンドも多く使って、何とか使える目処を立てて欲しいですね。

しかし中国・キューバを見ていると、北京で勝つのは本当に難し(無理)そう。自国開催で本気モードの中国には歯が立たなくても、キューバには何とかなるかと思っていたけれど、甘かったかな。本番は高橋が速い攻撃を繰り出すだろうから、もう少し攻撃は通用するかもしれないけれど、高橋が入ることで更にバカスカと打ち込まれるだろうし。

ところで、どうでもいいけど狩野は技巧派のサイドアタッカーではないと思う。どちらかというと大村に近いパワーアタッカー。菅山も同じ感じと思っている。けど間違いかな?解説者はみんな速さと巧さを強調するんだよね。確かに巧い選手なのは間違いないけれど、高橋のそれとは何となく違う気がするんだ。

ワールドグランプリ~イタリア戦

ワールドグランプリ、今週からは深夜での放送。昌ちゃんも日本開催の大会に比べると色々試せていて面白い。カメラもエンド側からのアングルも多くあって新鮮に観られます。

第1セットからリーグ戦でもそんなに見られない美雪のバックアタックが、中央から、ライトからと何本も出ました。さすがに決め切れませんでしたが。さらに高橋までバックアタックを打ったのはビックリ。初めて見たけれど、これもゆるいスパイクに。このプレーがこの試合で一番笑ったプレー。今までバックアタックを打っていなかった選手を試すことはいいことだけれど、今の全日本でまともなバックアタックが打てる数少ない選手の一人、栗原の存在は大きいと思った。

美雪のレシーブもまずまず。第1セット終盤ミスが続いたけれど、二枚替えでのポジション確認など、細かい部分でまだまだという印象。随所に巧いプレーを見せ、ある程度は使える手応えは掴んだ様に思います。

みゆきと美雪が同時にコートに立つと佐野を含めて鉄壁のレシーブ。木村も含め4人のレシーバーで回せたので、その内の3~3.5人でレシーブをしていたとように見えました。高橋や木村の負担も減るので状況に応じてアリな戦術と思うけど、みゆきと美雪のバックアタックでは心許無いので、どうしても攻撃の枚数が減ってしまう。いいレシーブが返っても切れなければ意味がないわけで。そういう意味でも、日本の大型サイドの中で希少な(それなりに)レシーブが出来て(そこそこ)ブロックも上手い栗原には期待せざるを得ない状況ですね。

第3セット途中から美雪に替わって大村。サイドの大村がクイックに跳んだり、バックアタックが炸裂したりといい味出しました。大村に限らずだけど、単発のバックアタックではなく、コンビとしてのパイプなどを組み込んでいかないと相手ブロックをかわすことは難しいと思います。

ただ、こういうバレーは北京直前の大会で試すのではなく、アテネ以降の4年間でやってくるべきことだと思う。新戦力、戦線術と言っても30歳以上の狩野と大村、神戸ラウンドの多治見なわけで、北京以降へ繋がるものがほとんどない。4年前は次代を担うメグ・カナ・サオリや大友といったこれからの(はずだった)選手が、佐々木や吉原ら優れた選手を控えに回して、または彼女らのバックアップを受けて出場していた。アテネは勿論、その後の北京にも期待を持てるチームだったように思います。男子バレーと違い、Vリーグ各チームの協力を得られないらしい柳本体制にはある意味同情もしますが、自業自得にも思いますし…。

今までと違うことを試そうとすることが、これだけ新鮮で面白く感じたのは、よっぽど変化のないバレーを続けて来たんだと改めて感じました。男子のワールドリーグもアウェイでは若手中心みたいだし、こういう試験的なプレーも日本の大会で見られたらいいのに、と思いました。