ベクトルの行方

Pocket

例1
例2

自分がよく見るバレー関連のブログでは、全日本女子の特定個人に依存したシステムへの批判が多い。自分もそれらに大きく影響されているのだと思う。ただ最終的な局面では個人技がモノをいう。だから個人の能力を押さえつけてしまうようことはやめた方がいいとも思う。でも、どんなチームスポーツもエース一人だけでは勝てないし、エースだけで試合をしていては他がつまらない。

みんな好き勝手に自分の打ちたい攻撃に入るから、それに加われずはみ出す人が出てしまう。分業型バレーが絶対的に優れているとは思っていないし、自分にとって究極の理想はクラスマッチ的なバレーボールだけれど、はみ出る人をなくすためにある程度の分業(というより、全員に意味のある役割を持たせる)必要があると思って、色々画策してきました。

上の画像は以前自分のチームで実際に行われていたサーブレシーブからの攻撃パターンのひとつです。このとき前衛Rはどの攻撃に入るべきか?と、今チームメイトに問うています。(現在はバックオーダーに変更し、3人レシーブに移行しつつある。)

個人による

個人によるから、クイックの打てるRはクイックに入ればいいし、そうでなければ高いトスを打てばいいとの回答を得ました。

このローテのときにはこうする、とか決めるのはおかしい

「そのときの状況に応じてコンビは組み立てるべき。」だそうです。つまり特定のパターンなど一切作らず、その場でコンビネーションを考えるべきだと、母校でコーチしている人がそう言いました。普段、生徒たちにコンビ練習をよくやらせています。練習は、状況に応じてコンビを組み立てる能力を鍛える為なのでしょう、きっと。淡々とチャンスボールやサーブを入れ、それに対して2人なり3人のアタッカーが交差したり開いたりしてアタックを打つだけの練習です。コンビ練習ではなくて、中に切り込んだり外に開いたりする練習だそうです。

A(レフト)が決まらないならB(センター)がレフトから大きいトスを打つ

「そういうのは無しではないと思う」だそうです。状況に応じて打ち手を変えるのは当たり前と思うけれど。ただ、(前後に続く)これらの言葉に3人目のアタッカーの存在が感じ取れないのが寂しい。レフトオープン(平行)を打つ選手がAからBに変わることが、状況に応じたコンビネーションと呼べるのだろうか?

レフトがダメならライトとか、1stテンポがダメなら2ndテンポとか、スプレッドがダメならX攻撃とか、そういう話ならまだわかるけれど…。相手ブロッカーがバンチに構えてるから外へとか、相手ブロックがコミットで跳んでくるから時間差とか、デディケートしてるからこっち側からとか、状況に応じてというのはそういうことではないのかな?

三人攻撃

(たとえあり得ない攻撃に入る人がいても、3人が助走に入れば)結局三人攻撃だそうです。まあ、三人攻撃に間違いはないけど、何か違う気がします。3人がそれぞれ機能して、はじめて3枚での攻撃が意味をなすような…

交差してる分むしろブロックはつきにくい

いまどきのブロッカーもその程度のレベルなら、自分も頑張りがいがあります。

自分がブロッカーとして時間差攻撃にやられるときは、早いクイックを打たれるとき。高さがないので、「せーの」って沈んでブロックするため、どうしても遅れてしまうから。クイックが早く強力であればあるほどそっちに意識がいって、裏からの時間差に対応できなくなる、事はあるかもしれないけど。クイックとの見事な時間“差”にやられることはあっても、後ろでアタッカーが回り込もうが切り込もうが交差しようが、事前にアタッカーを確認しておけばあまり影響ないかな。バックアタックがないレベルだし、3枚ブロックもしないのでマークするのはらくだと思う。あー、でも、ライト側から猛然とレフトに走りこんでスパイクとか打たれたら対応できないかも…

人によって変えざるを得ない

人によってできることが違うから、特に決め事を作らずそのときのメンバーによってやるバレーを変えるそうです。メンバーによってある程度変えていくのは当然でしょう。セッターを替えて違うバレーを展開するというのは、作戦上全然ありだと思います。でもその場合も、セッターによってこういうバレーをする、というある程度の決め事があるはずです。自分は周りの人によってコロコロ変わるバレーに器用に対応できる自信がありません。自分のように実力のない人が、一歩下がってバレーをしなくてはならないんだよなあ。ま、結局いつもどおりのバレーをしているだけだけどね、みんな。

自分も含め、みんな別々のベクトルを向いています。楽しい基準が異なるから仕方がないと思うけれど。インドア6人制バレーはローテーションをすることで順番にサーブ打ち、前衛も後衛も担当します。また同じ人が連続でボールに触れることも、ボールを保持することもできないから、「みんなでやってる感」が生まれやすいのでしょうか。そんな「やってる感」で満足できるならいいのだけど。

野球もサッカーもバスケも小中レベルで戦術やフォーメーションについてある程度語れていると思います。でもバレーにはあまりそういう下地がないのかもしれません。戦術・フォーメーション=高度なこと=自分たちには無理・必要ない。です。底辺の一般バレーボーラーにはタブーな話なのかもしれません。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください