フロントオーダーとバックオーダー

Pocket

フロントレフトにレフトプレーヤーがいるとき,前衛の左からレフト・センターライトと並ぶのをフロントオーダー,バックレフトにレフトプレーヤーがいるとき,後衛の左からレフト・センター・ライトと並ぶのをバックオーダーと呼び,基本的にローテの並び方にはこの2通りしかないようです。(非対称な変則的ローテもありますが…)

詳しいことはsuis annex weBLOGさんとこの以下の記事あたりが参考になると思います。

他の記事も大変勉強になるものばかりなので,読んで損はないと思います。

フロントオーダー

フロントオーダー

図からひとつ回ったときとふたつ回ったときに,前衛でライトプレーヤーがレフトプレーヤーより左に位置します。つまり前衛の3回の内2回をライトプレーヤーがレフトから,レフトプレーヤーがライトから攻撃しなければなりません。左利きをライトに置いているチームでは特に欠点になってしまいます。

レセプションでは,セッターがバックレフトのときが問題になります。一般的にレフト2枚とリベロの3人がレセプションに参加するため,フロントレフトに位置するレフトプレーヤーがコート後方まで下がってレシーブしなくてはなりません。そのためセッターの移動距離が長くなるうえ,背中側のレシーブのボールを追いながら,レフト側へ体の向きを変えてトスをしなくてはならず,非常に難易度が高くなってしまいます。

バックオーダー

バックオーダー

図のローテのとき,ライトプレーヤーがレフトからレフトプレーヤーがライトから攻撃しなくてはなりません。本来レフトプレーヤーはレフト,ライトプレーヤーはライトからの攻撃が専門なので,ライトプレーヤーがレフトからレフトプレーヤーがライトから攻撃するのが前衛3回の内1回ですむバックオーダーは,この点でフロントオーダーより有利といえます。

フロントオーダーでのセッターがバックレフトのときの問題点も,バックオーダーではフロントレフトがセンタープレーヤーとなり,一般的にはレセプションに参加しないため,セッターはコート中寄りのセンターラインに近い位置からトスを上げに行くことが出来ます。セッターの移動距離が短くトスの難易度も低くなり,この点でもバックオーダーより有利といえます。

どっちがいいの?

ナショナルチームやVリーグのチームなどトップレベルのチームではほとんどがバックオーダーを採用しているようです。なぜなら,単純にバックオーダーの方が優れているから。自分のレベル(3流レベル)では,ライトプレーヤーに攻撃力のある選手を置けることは非常に少ないうえ,セッターのバックトスの精度も悪いから,攻撃力のないライトプレーヤーがレフトから攻撃する機会の多いフロントオーダーは不利じゃないでしょうか?

レセプションについては,3人型のフォーメーションを組んでいればバックオーダー有利なのは前述の通り。(3流レベルで)多くのチームが採用している5人W型でセッターが後衛の時には,フロントオーダーもバックオーダーも,アタックラインやや後方辺りからトスアップに行くことになるので,セッターの移動距離による有利不利はないかと思います。

愚痴

自分のチームもバックオーダーにしようと,チームメートに必死に訴えたのも空しく,結局フロントオーダーに逆戻りしそうな雰囲気。みんな,戦術とかフォーメーションとか興味ないみたいだ。とても残念。

「フロントオーダーとバックオーダー」への1件のフィードバック

  1. バックオーダーの本当の利点を知れました。
    しかし、自分は左利きですがレセプションを評価されているためレフトに入っています。
    それでもバックオーダーの方が動きやすいです

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください